RefleX ユーザマニュアル

 

−ストーリー−


−大本営:元帥会議−

「・・・いや、現在は稼動反応は認められていない。故にこれまで気づかなかったというわけだ」

「現在完全に制御できるゾディアックは3機しかない。今ここで動くべきではないと思うが」

「だが、ユダが目覚めてからでは遅いのだ。惨劇をを繰り返す事になるぞ」

「ゾディアックや我等がこのような進化を見せたように、より危険な存在へと進化している可能性があるからな」

「なるほど、これまでも時間とともに情勢は変化し続けてきた」

「そして、その粛清は我々の悲願でもある。たとえそれが大義名分の建前だとしても・・・だ」

「新たな驚異となる前に手を打たねばならない」


 

−地下空洞教団内大聖堂:ゲヘナ−

賛美歌の後、大司教の語りが始まった。

「偉大なる神の降臨を、白き蛇の姿の天使と共に称えよう。我らは聖野の地に誘われるだろう。現代の神聖航空騎兵団たるヴァルキネスは神をお呼びする為に穢れたこの世を・・・」


「まったく・・・。宗教とは人を惑わすモノだな。白蛇天使の量産を正当化するための欺瞞でしかない」

「国家が自ら悪役を演じてくれたような物ですからね。先の宗教戦争で大きな痛手を被った我らが、今こうして革命軍という正義の旗を手にとり勢力をここまで盛り返せたのも 貴方のおかげですよ」

「そして、狂信者が偽善者を統治する国家を席捲か。茶番だな。馬鹿馬鹿しいにも程がある」

「博士、少なくとも我々はこの正義を信じております。失礼ながらそのような物言いは・・・」

「国家がなぜ常軌を逸した軍隊強化を進めるか、お前もやがて真実を知るときが来るだろう。それまで生き延びていられたらの話だがな」

そう言い残し、博士は大聖堂を後にした。

 


−首都アルテミス:中央作戦会議室−

「どうやら例の情報は事実のようで、テロ組織が明日襲撃を仕掛けてくるのは確実なようです」

「アストレア大尉の部隊に迎撃をまかせる。それ以外は当初の予定通りに」

「ですが、奴等は新型の兵器の開発に成功したという情報です。第二十四空域軌道基地アイネイアスよりアンタレス大尉も出撃させた方がよろしいかと」

「アンタレスにはケイローンの艦隊の後方支援という重大な任務がある。なに、ヴァルゴの力とアストレア大尉の腕があれば十分迎撃はできるだろう」

 


−ヴァルキネス独立部隊:旗艦オヒュクス−

「戦艦照合、ピスケスです!!ピスケスA型接近中!!」

オヒュクス艦内に緊張がはしる。

「クリプス砲準備、接近前に後方の艦隊毎破壊する。シールド搭載機いつでも発進出来るように準備」

(敵に察知されるのが早すぎる・・・。まさか、こちらの作戦はすべて筒抜けなのか?)

「クリプス砲発射準備完了、発射!!」

オヒュクスから放たれたバスターレーザーがピスケスA型を貫き、瞬時に融解させる。

その直後、今度はオヒュクスが激しい光に包まれる。

 


−国家軍:ヴァルゴ−

スピカ・アストレアの駆るヴァルゴは敵戦艦オヒュクスを捕らえていた。

情報通り、新造戦艦が別部隊として動いていた。

その刹那、目標から伸びる巨大な光の帯。

サジタリアス級のバスターレーザーが自軍の中央を貫いていく。

遅れてくる衝撃波に軋むヴァルゴ。

「・・・なるほど、大したものだ。ピスケスA型は瞬時に蒸発、P型も装甲中破とは」

だが、その砲撃に2度目はない事を彼女は確信していた。

敵旗艦へ向けて急降下、新型の光爆兵器を投下し、一気に離脱する。

光爆が広がり、戦艦オヒュクスを飲み込む。

「よし、残敵を掃討しつつ首都を目指す本隊を背後から急襲するぞ」

爆発を繰り返しながら墜ちていく敵旗艦。

そこから、かろうじて脱出する戦闘機の姿があった。


 
−Story

新歴0024年
軍国化する政府、その圧制に抗うレジスタンス組織ヴァルキネスが存在した。
戦いはすでに2年近く続いており、戦況は確実にヴァルキネス不利に傾いていた。
かつて世界統一に関わった戦闘兵器群が本格的に投入されはじめると、状況は加速度的に悪化していった。
だが、粒子力学の第一人者であり、かつてその戦闘兵器の開発に携わったデニス博士がヴァルキネスに参加。
戦況は再び変化を見せはじめる。
そして、博士により新たな兵器が発明される。
粒子加速によるフィールドを利用した光学兵器反射シールド。
汎用型戦闘機フェニックスでテストされた後、新型の士官用戦闘機サーペントにも搭載された。
 
作戦、Operation RefleXの開始。
窮地に追い込まれたこの戦況を一気に逆転させることが可能な作戦。
これはシールドシステムの全てを月基地へ輸送、量産する計画である。
故に、シールド搭載型戦闘機が全機撃墜された場合、作戦は失敗となる。
まず、ヴァルキネス地球部隊の全兵力を陽動として首都アルテミスに奇襲攻撃をしかける。
その間にシールド搭載機を擁した独立艦隊が第3軌道回廊を通り月を目指す。
かくして作戦は決行された。
ところが・・・。


 

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